2023年ぱちんこ営業所の閉店状況

2022年12月の警察庁生活安全局保安課の発表数値では、ぱちんこ営業所数は7,665店舗であったが、2023年の1年間で閉店(休業含む)した店舗はどの程度あったのか全国的に調査した。また、エリアや設置台数から、2023年の閉店店舗の傾向をみる。

2023年に閉店(休業含む)したパチンコ店は588店舗となった。

■エリア別閉店店舗数と昨年比

1年間で店舗が最も減少したエリアは中部エリアで、昨年比91.1%となった。
次いで、関東エリアと中国エリアが同率となっている。
閉店店舗数の割合が最も低いエリアは、昨年と同様に四国エリアで昨年比94.4%となった。

■都道府県別

1年間で店舗が最も減少した割合が高い都道府県は宮崎県で、昨年比85.0%となった。
次いで、岡山県で87.2%、新潟県で88.0%となっている。
閉店店舗数の割合が最も低い県は、三重県で昨年比97.8%となった。

■設置台数規模別

設置台数規模別でみると、閉店した店舗の中で101台~300台設置の中小型店舗が278件と最も多かった。一方で1,000台以上設置している大型店舗は、昨年比99.2%とあまり閉店店舗数の増加は見られなかった。この閉店は、2023年10月30日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した「ガイア」の店舗となっている。
店舗形態の構成比で見ると、例年301~500台規模の店舗の割合が最も高かったが、2番目に構成割合の高かった101~300台規模の店舗が減少したことで、501~1,000台規模の店舗と構成割合に入れ替わりが起きている状況となっている。

■法人別閉店店舗

まず、2023年1月の法人別店舗数ランクは以下の順となっている。

1.ダイナム 2. マルハン 3. アンダーツリーグループ 4. ガイア 5. 延田エンタープライズ

このランクは昨年と変化は見られておらず、2022年には、アンダーツリーが20店舗以上の閉店が見られたが、2023年はガイアを除き、全ての店舗が5店舗以内の閉店と、大きな動きは見られていない。また、民事再生したガイアは20店舗程度の閉店となっており、他社に事業継承して営業している店舗や、支援により営業を継続しているため、大きな閉店件数には至っていない。


2023年の閉店店舗数は、一部で予想されていたほどはなく、とどまりを見せた。また、スマート遊技機の入れ替えが行われてきた中で、スマスロは高稼働機種も登場し今後の営業も兆しが見えた。しかし、4月以降にリリースされたスマパチは、あまりヒット機が出ておらず、設備投資への負担も懸念されており、投資リスクも含め依然、入替も厳しい状況は続くだろう。

2024年は、スマート遊技機の更なる入れ替えに加え、夏に予定されている新紙幣の対応など、
設備投資への負担もより大きな課題となる。
また、それに伴って設備投資がかさみ資金繰りが悪化する店舗も出てくると予想される。
「新台の購入」「スマート遊技機の設備投資」「新紙幣の対応」などで、今年も引き続き厳しい状況が続くことが予想される。

調査元:シーズリサーチ

※閉店(休業含む)情報は、独自調査
※昨年比は、警察庁生活安全局保安課発表による、令和4年の全国遊技場数データから算出