遊タイム機能等に関する調査

全国のパチンコ店と遊技者を対象に、遊タイム機能等に関する調査を実施した。遊タイム機能に対する遊技者の認知状況や遊技動機、パチンコ店の考え方や取り組みなどの調査結果を公開する。

遊タイム機能の認知状況

遊技者


遊技者の遊タイム機能の認知状況について、7月(2020年8月18日公開)の調査では約64%であったが、8月は88%までアップした。

パチンコ店(自店のお客様の認知状況)

自店のお客様が遊タイム機能をどの程度、認知していると思うかを質問した結果、「30~40%」認知していると思う割合が最も高く、約40%となった。続いて「50~60%」は約35%となった。

遊タイムの遊技動機

遊技者

遊タイムが遊技動機になると回答した割合は、7月には約50%であったが、11月には約58%までアップした。

遊タイムの遊技動機について、「ハマり台を狙える」が約59%で最も高く、続いて、「遊タイム発動での大当りに期待が持てる」「規定回数で遊タイムに突入する安心感」「大きなハマりを回避できる」の順で高くなっている。

前回の調査(2020年8月18日公開)では「ハマり台を狙える」「規定回数で遊タイムに突入する安心感」は20~25%程度であったが、遊タイムの仕様が浸透してきたこともあってか、今回の調査では大幅に上昇した。また、「当りやすくなる」「長時間遊べる」「ゲーム性が面白い」は前回の調査で25~30%程度であったが、今回の調査では1割以下まで低下している。

遊タイム機能に対する考え方

パチンコ店


パチンコ店の遊タイム機能に関する考え方として、「スペックやゲーム性の多様化」になると思う割合は33%、「稼動への期待」「来店者の遊技へのきっかけ」になると思う割合は1割を超える程度となった。

現時点でパチンコ店は遊タイム機能に対してネガティブ(思わない+あまり思わない)よりも、ポジティブ(思う+やや思う)の割合が高く、「稼動への期待」や「来店者の遊技へのきっかけ」に対してそれぞれ約65%がポジティブに捉えている。

導入機種の遊タイム機能に対する認知度

パチンコ店(自店のお客様の認知度)


自店で遊技するお客様が、導入したパチンコ機に遊タイム機能があるかの有無についてどの程度認知していると思うかを質問したところ、「50~60%」認知していると思う割合が最も高く、35%となった。続いて「30~40%」が32%となった。

遊タイム機の周知に関する取り組み


遊タイム機を設置する際、お客様にへの周知に関する取り組みとして、「台間機種説明POP」が約78%で最も高く、続いて「台上のPOP」が約76%となり、遊技台周辺での周知に関する取り組みが高かった。
告知場所やツールに関して、「店内や店頭のポスター」が約69%となる一方、「店内のデジタルサイネージや店頭のビジョンの活用」は約28%となり、ポスターで認知を高める取り組み割合が高い結果となった。

まとめ

遊技者の遊タイムの認知状況と遊技動機になる割合は7月の調査と比べて上昇しており、遊タイム機能の浸透がうかがえる。一方で、遊タイムの遊技動機について、「ハマり台を狙える」は前回から大幅に上昇しているが、遊技者の理解度によって勝ちへの期待値が変わってしまうことや、自店の客層に変化を伴う要素となりえる場合があるので、注意が必要である。
また、パチンコの稼動や遊技動機として期待されている遊タイム機であるが、導入し設置しただけでは、一見他の新台と差別化が図れないため、多くの店舗で遊タイム機であることを周知させる取り組みが行われている。
エリアによっては告知が難しい場合もあるが、認知度が高まった今、遊タイム機を上手く活用することで、新しいパチンコ層の取り込みにも期待できる要素となりそうだ。

調査元:シーズリサーチ