全国パチンコ店アンケート調査
遊技機のオンライン販売について

全国47都道府県のパチンコ店役職者を対象に2020年8月28日~9月4日の期間で「全国パチンコ店調査」を実施。
今回は、遊技機のオンライン販売について「期待感」と「その理由」を調査した。

遊技機のオンライン販売に対する期待

期待感は、「どちらでもない」がもっとも高く45.5%となり、「期待している(期待している+やや期待している)」と「期待していない(期待していない+あまり期待していない)」は、いずれも約27%となった。「どちらでもない」を回答した人の多くはその理由として、まだ詳細や実際の販売条件が不透明なためわからないといった意見があげられている。

期待していると回答した理由

・時代に合っているから。
・業務効率が良くなる。
・契約がスムーズにすすむ。
・過度な営業がなくなるのは良い。
・今後はオンライン商談がメインになってくると思うので、お互いに想定していないトラブル等は考えられるが、始まった事は大きな一歩。
・結果として価格が下がることに期待。
・新型コロナの感染拡大が心配なので、可能な限りの接触は避けたい。
・機歴や販売条件の見直しへ期待 など…

どちらでもないと回答した理由

・まだ判断できない 。
・従来の販売条件は変わらないと思うから。
・メリットとデメリットが混在しているため。
・移動しなくて済むが 詳細が聞けなそう。
・時間の有効活用というメリットもあるが、関連する情報の量が減るというデメリットもある。
・機械代が下がるか不透明なため。
・営業マンとの繋がりが少なくなる分 購入台数も以前より減らせる事も増えてくるだろうから助かる。 ただ高額商品をボタン一つで決めてしまう事に不安もある。 など…

期待していないと回答した理由

・遊技機はゲームでは無いので、オンラインでは機械の良さが分からない。
・詳細なケア対応に不安。
・販売価格の下がるなどメリットが感じられない。
・実機を見ないで数十万もする機械を買うことに違和感がある。 メーカーの営業マンや支店長クラス、今までの人脈がなくなることや希薄になるのは忍びない。
・実際に試打を行うことで得られる良さが失われる。どこまでメーカーが対応するかが不透明なので現段階ではあまり期待をしていない。
・受注が早い者勝ちとなる場合どうするのか?
・ホール側の手間が増える。
・オンラインにしても希望台数が買える訳ではないから。 など…

 

遊技機のオンライン販売については、業界のデジタル化への挑戦であり、実際はまだ戸惑いの声も多い。
受発注の効率化を目指す遊技機メーカー側と、実際に製品を購入するホール側が、デジタル化することによる利害を一致出来るかがポイントとなるだろう。
現段階の期待感では、どちらでもないを回答した人も含めデジタル化することによる「遊技機価格の値下げ」を期待する声が多く、不安点は「高額な製品をWEB上だけで購入すること(実際の製品を体感したり製品説明が十分受けられない)」等の声が多い。当面は、どのメーカーも人的営業とのハイブリット運用でホールの理解を得ることになりそうだが、時間はしばらくかかりそうである。果たして業界は、「新しい時代の波に乗ることが出来るか」今後の動向に注視したい。

調査元:シーズリサーチ